ボビー・ロック の言葉

「パットの下手なものほど、傾斜がどうの目がどうのとグリーンを読む。
読めば読むほど判らなくなる。カップの向こうに行ったり来たりして、
結局ミスでは怒るぜ、まったく。
さっさとミスをするほうが、重いものを引きずらず、リズミカルなプレーができる」

パットの名手で名高い レオ・ディージェルの言葉です。

その彼が、史上最高のパターの名手と言うのが、南アのボビー・ロック。
まさに天才の一言につきる男と手ばなしで褒める。

5歳でゴルフを覚えて間もなく、父親の友人から
プレード型のヒツコリーシャフトのパターをもらったロックは、
後生大事に手入れをしながら、ついに生涯、その1本だけを使い続けたそう。

あまりによく入るので、
仲間たちほ恐れと畏敬を込めてそのパターに
「ガラガラ蛇」という異名を献上した。

8歳でハンディ14、18歳でプラス4になったロックには、
南アを逆さに振っても敵がいなくなった。
そこで21歳のときプロに転向すると、
オーストラリア、ニュージーランド、英国を転戦し、
2年間で7勝の成績をあげた。

当時の「ゴルフ・イラストレイテッド」誌の記事を見ると、
「ゴルフではストローク数の半分がバターによって占められるのが常識。
ところがこの新人は、ガラガラ蛇と呼ばれる古ばけたパターを自在に操り、
この常識を変えようとしている。
彼の18ホールでの総パット数は、この1年間、
ただの一度も28打を超えたことがない」とある。

本当に驚異的な数値となっている。
パットに優れた者は常に勝つという格言の証明である。

その彼が、『パッティングには、1つだけコツがある』と言う。
『あまり狙いすぎないことだ。
直感で決めたラインを大切に、大体の方向に打てばよろしい。
案外真っ直ぐなラインが多いものだ』。

パットの天才には確固たる信念があったようで、
人間の直感力とは天与の本能、これを侮ってはいけないということ。

自分は本能だけを忠実に守ってきた。これがコツなのだ、と。
生涯1本だけのパターと寝食を共にすることで、
パターは彼の肉体の一部になってしまったのだろう。
「浮気者はパットが下手!」と言われては、
我々は猛練習をするしかないですね。