サム・スニードの言葉

ここにサム・スニードのスイングの秘訣について
紹介しておきます。

スニードの長い現役生活を支えたのが、
流れるようなスウィングであることは間違いないといえるでしょう。
まるで歩くかのごとく自然な動作でクラブを振る動作から
「ナチュラル・スウィング」と呼ばれ、
ジャック・ニクラウス、アーノルド・パーマー、リー・トレビノという
超一流プレーヤーの面々が口を揃えて
「サムのスウィングが史上最も美しい」と太鼓判を押しました。

しかし本人は、なぜそういうスウィングが完成したかなどには
全く関心がなかった・・・というか、考えてもわからなかったのでしょう。

子供の頃から野球、フットボール、バスケットボール、
陸上競技、どれをやらせてもトップレベルの才能を示したスニードにとって、
止まっているボールを棒っ切れで打つことなど朝飯前のことだった。
羨ましい話である。
「だけどもよ、オラだって何も考えてないわけじゃないんだよ。
テンポは大事さ。だからオラはホーガンと回るときは、
奴のスウィングを見ないようにしてたんだ。
だって奴のテンポは速いだろ??
つられてオラのスウィングまでテンポが速くなっちまったら困るからね」
現役バリバリだった頃、スニードは足でテンポを刻むことによって、
コンスタントなプレーをしようと心がけていたようです。
脚、腕、肩、腰、クラブを同じスピードで動かすのが
スニードのスウィング哲学だということがわかりますね。

そしてその行為はワルツを踊るように
スムーズに行なう必要があり、
そのリード役となるのがその足だったのです。

トッププロに共通する感覚をスニードはこのように語っています。
「ホーガンは腕とベルトを同時に動かすようにイメージしていると言ったが、
まったくもって同感だね。
ただ、オラの場合はそれを足で行っているだけなんだよ」


もし若い頃のサム・スニードにインタビューしてみたら、
恐らくこのような素っ気ない答えが返ってきたことでしょう。

「どうしてオイラのスウィングはそんなにきれいなのかって?
そんなこと意識したことはねぇなぁぁ。
だってよ、フォームでボールを打つわけじゃないだろ? 
あんたはボールを投げるときにフォームのことを気にするかい? 
しないだろ?それと同じことさ。
棒を持って地面のボールを思い切りひっぱたく。
ゴルフなんてそれだけさ」

ツアー通算82勝の歴代の最多を誇る伝説のゴルフプレーヤーは、
田舎もの丸出しの野生児だったのですね。

その野生児の才能をいち早く発見し、
当時隆盛を誇ったクラブメーカーである「ウィルソン」に
紹介したのがジーン・サラゼン。

そのサラゼンでさえ、
「彼に品性というものがもう少しあれば…」と残念がりました。

そこからも全盛期のスニードの自由奔放な行動と言動が
自ずと想像できるのではないだろうか。
実際、マッチプレーで負けようものならば、ふて腐れて、
握手も交わさずに帰ってしまうようなこともしばしばあったとのこと。

だからといって、スニードの偉業が色あせるわけではないですが。。。

積み上げた勝利数が物語るように、
30年に渡ってレギュラーツアーのトップに君臨しつづけました。
1965年のグレーター・グリーンズボロ・オープンでは
52歳と10ヶ月8日で優勝し、ツアー最年長優勝記録を樹立し、
その10年後の1975年には、62歳にして
マスターズ20位、全米プロ3位という成績を残し、
1979年には67歳と2ヶ月で予選通過しています。
これはもう「超人」というほかはないですね。




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